就職活動をしていると、多くの方が「面接でどんな質問が来るんだろう?」「どう答えれば良いの?」と不安になりますよね。今回は、実際に26卒の私が複数企業の面接で聞かれた質問と、その回答例を整理してご紹介します。すべて実体験ベースですが、個人情報は伏せたうえで、皆さんに役立ちそうな内容をまとめました。また、逆質問で聞くことがわからない方のために、面接官に好印象な逆質問の作り方と具体例も紹介します。出来立てほやほやの最新面接情報盛りだくさんですので27卒の方必見です!
自己紹介関連
よくある質問
- 「簡単に自己紹介をお願いします。」
- 「大学ではどんなことを学びましたか?」
回答のポイント
- 結論ファーストで、大学・学部、取り組んだ活動を手短に。
- 趣味や特技は“印象付け”として有効ですが、面接の場で深掘りされても答えやすいものを選ぶ。
- 緊張していても、はきはきと話すだけで好印象につながります。
回答例
「○○大学の○○学部に在籍しております。大学ではデータ分析に興味を持ち、SNSでの社会的トレンドを調べるゼミに所属しています。また、学生時代にはサークル活動に力を入れ、部長としてサークル存続のための企画を考案・実行してきました。本日はよろしくお願いいたします。」
志望動機・業界選び関連
よくある質問
- 「なぜ金融業界(コンサル業界・証券会社など)を志望するのですか?」
- 「数ある業界の中で、なぜ当社(この業界)なのですか?」
回答のポイント
- 業界を選んだ理由
- 金融なら「幅広い業界に関わることで社会に大きく貢献できる」
- 証券なら「新しい技術やサービスを社会へ流通させるための資金調達を支援できる」
- コンサルなら「特定の業界に絞らず、さまざまな企業の課題を解決し成長に貢献できる」
- 企業を選んだ理由
- 企業の社風や挑戦的な環境が自分とマッチしている
- 研修制度、若手の成長機会が豊富
- 自分の強み・ビジョンと結び付ける
回答例(金融業界)
「金融は経済の基盤として多様な企業と関わり、社会全体の発展に貢献できる業界だと考えています。特に貴社では若手時代から裁量を与えられる風土があり、自身の分析力や課題解決能力を活かしながら、多くの企業の成長に寄与できると感じました。」
回答例(コンサル業界)
「コンサル業界は特定の業界に限定されず、多様なプロジェクトを経験できる点に魅力を感じています。また、社会課題の解決や企業改革の局面に深く携われることから、自己成長と社会貢献の両立が可能だと考え、志望しました。」
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
全ての質問の中で、一番答えるのが難しい質問がガクチカだと思います。ただ、ガクチカは志望動機のように業界、企業ごとに対策して内容を変えるようなものではないので、一つのガクチカエピソードを極めることができれば全ての企業の面接で自信を持って答えることができます。ガクチカは就活期間を通して絶えずブラッシュアップし続けることが大切です。
よくある質問
- 「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?」
- 「その中で工夫した点や苦労した点は?」
回答のポイント
- 具体的な数値や行動プロセスを示してストーリーをわかりやすく。
- 問題解決の手順と、その結果どんな成果を得られたのかを伝える。
- 「課題 → 工夫 → 成果 → 学んだこと」の構造で話すと面接官に成果を伝えやすい。
回答例
「大学のサークルで部長を務めた際、コロナ禍で減少していた部員を増やすため、新入生に向けたSNS発信やイベント企画を三段階に分けて実施しました。その結果、部員数を20人から倍の40人に回復させることができました。この経験で学んだのは、具体的な目標設定と情報発信の工夫が何より大切だということです。」
ガクチカのワンポイントアドバイス!
面接はスピーチ大会ではなく面接官との対話のため、ガクチカのような長い説明が必要な質問を答える際には、とりあえず簡潔に結論を述べて、面接官に質問してほしいことをあえて曖昧に答えておくことで、スムーズに対話形式に移行することができます。
強み・弱み
よくある質問
- 「あなたの強みを教えてください。」
- 「弱みや改善したい点を教えてください。」
回答のポイント
- 強みは「挑戦心」「分析力」「行動力」など、自分を表すキーワードをひとつ決め、体験談とセットで紹介。
- 弱みは、ただのネガティブ情報にならないよう、克服へ向けて何をしているのかまで言及。
回答例(強み)
「私の強みは挑戦心です。SNS投稿でギター演奏動画を拡散させることに挑戦し、演奏技術や動画編集を学びながら目標の再生回数を達成しました。この過程を通じて、新しいことに臆せず挑戦し、結果にコミットする意識を高めることができました。」
回答例(弱み)
「一方で、自己成長を急ぐあまりに現在の自分を正当に評価できず、必要以上に自信を失うことがあります。小さな進歩でも振り返り、周囲からのフィードバックを受け止めることでバランスをとるように意識しています。」
挫折経験
よくある質問
- 「挫折した経験はありますか? それをどう乗り越えましたか?」
回答のポイント
- 成績不振、イベント企画の失敗など、どんな内容でも構わないが、学びや成長のプロセスをしっかり語る。
回答例
「高校入学直後の定期テストで予想以上に低い成績を取り、大変ショックでした。しかし、その悔しさが勉強への強い原動力となり、毎日の学習時間を徹底的に管理・継続した結果、最終的には成績上位になり現役で一橋大学に入学することができました。この経験から、挫折による悔しさをバネにモチベーションを得て、自己成長を成し遂げることの喜び、達成感を学びました。」
逆質問
コツ
- 企業の特徴や社風を踏まえた質問をすると、興味関心が深く伝わる。
- 「自分の将来像と会社の制度が合っているか」を確認する姿勢で質問する。
- 面接官が「そろそろ時間ですので〜」と切り上げるまで逆質問を続けると熱意が伝わりやすい
- but逆質問のストックがなくなったら素直にお礼を言って切り上げる
- 最低でも10個ほどストックしておくと余裕ができる
- 自分の経験に絡めて質問をすると、独自性が出て高評価を得やすい
逆質問の具体例
- 「入社後のキャリアパスはどうなっていますか?」
- 「新入社員が陥りがちな課題と、その対処法は何ですか?」
- 「御社で働くうえで、最もやりがいを感じたエピソードを教えてください。」
- 「内定をいただけた場合、入社までの期間ですべきことはなんですか?」
- 「仕事をする上で大切にしている価値観はなんですか?」
- 「新入社員に期待すること、どういう人が重宝されるかを教えてください。」
- 「サークルでの部長の経験から、リーダーとは何か悩むことがあるのですが、御社におけるリーダーの定義や役割を教えていただきたいです」
まとめ
新卒採用面接では、「自分が何をやってきて、どう考えていて、なぜその会社で働きたいのか」を一貫性を持って伝えることが大切です。大学生活の中、ひいては人生を通して自分なりに工夫したことや、そこから学んだことを具体的に語ると、説得力のあるエピソードになります。
ぜひ、自分の言葉で「強み・弱み」「ガクチカ」「志望動機」などを語れるよう準備をしてみてください。皆さんが納得のいく内定を勝ち取れることを応援しています!
ポイント
- 「なぜこの業界・会社なのか」を明確にする。
- 学生時代の取り組みは「課題 → 工夫 → 成果」の構造で話す。
- 強み・弱みは具体的なエピソードを交え、克服策も添える。
- 逆質問では企業研究が活きる内容を聞き、意欲をアピール。
これらの質問と回答例を参考に、あなたのエピソードに合わせてアレンジしてみてください。面接本番では自分らしく堂々と、そして論理的に伝えることが大切。また、うまく答えられなくてもハキハキ笑顔で面接に臨めばなぜか受かったりもします!最後まであきらめずに頑張ってくださいね!
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